変動金利型の住宅ローンの場合、金利上昇により返済額大幅アップの可能性も!?

言うまでもなく家は人生で最も高額な買い物になります。その返済負担を、長期間の住宅ローンを組むことによって20年、30年間で平準化できるといっても、借り入れる金額によっては月々の返済負担もかなり重くなります。これは銀行のホームページに住宅ローンの返済シミュレーターがあるので、それを使って計算してみると良いでしょう。

ちなみに頭金2000万円で8000万円を借り入れて1億円の物件を購入した場合、ボーナス返済額をゼロにすると、35年間の返済期間、変動金利で年0.475%の借入金利でも、月々の返済金額は20万6785円になります。仮にペアローンを組み、共働きの夫婦は半々で返済した場合、1人あたりの返済金額は10万円とちょっとになりますが、35年という長期間のうちには、どのようなトラブルが生じるか分かりません。そのリスクも念頭に置いておく必要があります。

それに加えて、ここに来てクローズアップされているリスクは、金利上昇リスクです。特に変動金利型の住宅ローンを組んでいる人は要注意です。確かに、変動金利型の住宅ローンは固定金利型に比べてローン金利は低いのですが、今後、長期金利の上昇に連れて短期金利も上がったら、変動金利型の住宅ローンを組んでいる人の返済負担は、さらに上昇します。仮に現在の0.475%が1.0%まで上昇したら、それだけで月々の返済金額は2万円も上がるのです。

もし、今の住宅ローンの返済負担が、自分の所得水準から見てギリギリのところだとすると、金利上昇に伴って返済金額が1万円、あるいは2万円でも増えたりしたら、それだけで家計が破綻してしまう恐れがあります。