バランスファンドの種類

2つ以上の資産に投資し、リバランスによって比率を維持する「4資産バランス」「8資産バランス」などの伝統的な「配分比率固定型」のバランス型ファンド以外に、以下のようなバランスファンドがある。

アロケーション・ファンド

「配分比率固定型」のようにあらかじめ決められた資産配分を維持するのではなく、市場環境、目標リスク、目標リターンの水準に応じて、各資産の配分を柔軟に変化させながら運用するバランスファンド。たとえば、市況がいい場合は株式などのリスク資産の割合を増やし、悪化した場合は債券などの守りの資産を増やす。このようにアロケーション・ファンドは、市場環境に応じて配分比率を変えることで、ファンドのダウンサイドリスクを抑えつつ、運用成果の向上を期待するファンドである。

ターゲット・イヤー・ファンド

ターゲット・イヤー・ファンドは、あらかじめ目標年度(ターゲットイヤー)を設定する。そして、運用開始当初は株式などのリスク資産の比率を高めたアクティブ運用を行い、目標年に向けて徐々にリスク資産の比率を下げながら、債券などの安定資産の比率を高めていくのだ。資産配分はファンド内で自動的に切り替わるため、投資家が資産のリバランスを行う必要はない。