国内株式型ファンドの純資産額上位10ファンド
国内株式型ファンドの純資産額上位10ファンドは、以下の通り。
国内株式型ファンドの純資産額トップ3は、すべてアクティブファンドとなっている。ランキング1位の「ひふみプラス」は10月に約25億円の資金流入があり、純資産額は4713億5100万円だった。また、トップ10すべてのファンドが10年以上の運用実績があり、長期での資産形成に利用している投資家も多いと考えられる。純資産額上位ファンドの中から、2つのファンドを紹介する。
ひふみプラス
「日本を根っこから元気にする」をコンセプトに、主に日本の成長企業の株式に投資するアクティブファンド。2012年の運用開始以来、柔軟な運用姿勢と顔が見える運用が評価を得ている。同ファンドの10月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。
1.東京海上ホールディングス(8766) 2.28%
2.日本電信電話(9432) 1.91%
3.味の素(2802)1.61%
4.インターネットイニシアティブ(3774)1.50%
5.GMOペイメントゲートウェイ(3769)1.49%
2012年5月の設定来騰落率は+352.83%と、TOPIX(東証株価指数)の236.65%を大きく上回っている。2022年は米国株の下落が目立つが、同ファンドには情報・通信業や銀行・保険業などの内需株が多く、外部環境の影響を受けにくいという特徴がある。また、ひふみプラスは「NISA」や「つみたてNISA」の対象ファンドとなっており、長期での資産形成にも適したファンドといえるだろう。
■ひふみプラス
基準価額 45283円
信託報酬 1.0780%(年率・税込)
純資産残高 4713.51億円
1カ月 3.83%
3カ月 1.47%
6カ月 1.07%
1年 -14.12%
(10月末時点)
トヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド
トヨタ自動車およびトヨタグループの株式に投資するアクティブファンドで、10月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。
1.トヨタ自動車(7203) 49.3%
2.デンソー(6902) 18.7%
3.豊田自動織機(6201) 8.0%
4.SUBARU(7270) 5.7%
5.豊田通商(8015) 5.7%
組入銘柄数は19で、トヨタグループに集中投資している。そして、2003年11月からの設定来騰落率は+283.8%とTOPIX(東証株価指数)の89.4%を大きく上回っている。アクティブファンドはTOPIXなどのインデックスを上回るリターンを期待できるのが魅力だ。ただ、リターンが保証されているわけではないので、ポートフォリオの一部として組み入れるのがオススメだ。また、トヨタは日銀の金融緩和による円安が追い風になっているが、原材料費の高騰が重荷になっている。今後は鉄やアルミ、貴金属といった原材料費の高騰が収まるかどうかが焦点になるだろう。
■トヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド
基準価額 2万8270円
信託報酬 0.759%(年率・税込)
純資産残高 1269.37億円
1カ月 9.7%
3カ月 -0.3%
6カ月 -3.4%
1年 -2.7%
(10月末時点)