良好な住宅づくりのポイントとは?

戸建ての場合、リビングやダイニングなどに対面しながらの料理作りが可能な「対面式キッチン」や、時には吹き抜けも加味する開放的な「オープンな雰囲気のLDK」(リビング・ダイニング・キッチンの一体型)、あるいは人が入れる大きさで家族全員分の衣類収納が可能な「ウォークインクロゼット」など、家族のつながりを重視する傾向が強くなった。昔ながらの和室や、リビングの一角に畳コーナーを設け、日本式住宅の温かみを重視する家庭も多い。

建売住宅の場合は、すでに建築済みであり家族の要望を取り入れる余地はそこまで多くはない。それでも、家族でよく話し合い、今後の生活が楽しく和める場所とすべく自分たちのニーズに合った住まいづくりに取り組みたいものだ。

一方、マンションは個人の要望への対応が困難な場合が多く、事前に譲れないポイントを決めておくことが肝心だ。交通の利便性、眺望、日当たりや風通しの良しあし、さらには共用部分が満足できるものか、管理をはじめコンシェルジュなどのサービス内容はどうか、など優先順位をつけてチェックする必要がある。また、家族の生活スタイルに適した住宅であるかどうかも十分に確認したいものだ。

なお、どんな住宅であれ、通勤や通学に適していること、商業施設や医療機関が近隣にあることも欠かせない。また、災害発生の可能性を検証すべく、ハザードマップも確認する必要がある。さらに、広い空き地や駐車場の有無についての確認も必要だ。将来、大きな建物が建ち、日当たりや風通しが悪くなったり眺望が悪化したりする可能性がある。