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“自分にとって本当にいい家とは何か”を考えてもらうキッカケを作るとともに、住宅について関心を高めることを目的に、株式会社アサツーディ・ケイの「ADK不動産プロジェクト」が、11月18日を「いい(11)いえ(18)」と読む語呂合わせを考案し、記念日として制定した。
リモート勤務や高齢化などで在宅時間が長くなる人々
遠隔勤務が一部で広がりつつあったところにコロナ禍が発生し、各職場でZOOMなどを活用しての会議や業務が広がった。職場外でも画面を通して仕事することが可能となったが、その場所は喫茶店なども候補になるもののやはり自宅が中心だ。
外で働いた後の休息の場所であり、家族だんらんの場でもあった自宅が、作業や打ち合わせをする場所となった。住宅に求められる資質が変化したといえる。そのための環境づくりとして、デジタルや通信関連の整備にとどまらず、仕事をするにふさわしい机や椅子を新規購入する人もいる。
自宅にいる時間が増加したことで、映画鑑賞のサブスクリプション契約やオンラインショッピングの活用も一段と広まった。快適な住宅の存在価値は従来に増して高まった。
同時に、仕事を生活より優先する、いわゆる「滅私奉公型」の仕事観は後退。仕事と同じように自らの生活も大切だとする考え方が、若い世代を中心に定着しつつある。やりがいのある仕事を望む一方、プライベートにも重点を置くようになった。いまや就業者の目標は、ワークライフバランス(work-life balance)からさらに進み、生活と仕事の融合(life-work integration)になったとまで言われる。
少子高齢化が進む中、どの業界でも人材不足は避けがたい問題だ。その中で雇用主は従業員の給与や福利厚生などの待遇面の改善に目を向け、包括的なヘルスケアや遠隔勤務を含む公平なスケジュールづくりにも腐心する。人事政策担当者は、住宅を含む生活環境の改善にも目を向けざるを得なくなった。
あわせて長寿化のもと、高齢者が定年退職後に住宅で過ごす時間は長期間となりがちだ。しかも、一日の大半を自宅で過ごすことが多くなることから、高齢者の観点からの家づくりも欠かせなくなった。