力士の給与はいくら?

力士は関取(十両以上の力士)になると、日本相撲協会から毎月給与が支給されます。2018年には18年ぶりに給与が引き上げられました。新しい給与の額は横綱で毎月300万円、年間で3600万円です。関取以外の力士(幕下・三段目・序二段・序ノ口)にこのような給与はありませんが、本場所ごとに手当が支給されます。

【力士(関取)の給与月額】
・横綱:300万円
・大関:250万円
・関脇・小結:180万円
・平幕(前頭):140万円
​・十両(十枚目):110万円

力士の給与を一般の職種と比較してみましょう。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(2021年)」によると、最も大きな月給を受けている職業は医師で、毎月105.04万円、賞与などを合わせた年収では1378.29万円となりました。おおむね十両と同じくらいの収入ですが、これには上述した懸賞金が含まれていません。懸賞金を考慮すれば、関取は一般の職種より高年収といえそうです。

【給与が大きい職業(男女計)】

出所:厚生労働省 賃金構造基本統計調査(2021年)

さらに力士は、年6回ある本場所で優勝すると賞金を受け取れます。金額は幕内で1000万円といわれており、他に「殊勲賞」「敢闘賞」「技能賞」といった副賞でも賞金が支払われます。

収入の性質が異なると、課税関係が変わるのは力士も変わりません。国税庁によると、それぞれの収入は以下の所得区分に振り分けられると考えられます。

・懸賞金:事業所得
・給与、手当:給与所得(※)
・優勝賞金:一時所得

※所得税法で非課税と定められているものを除く
​出所:国税庁 力士等に対する課税について