8月の資金流入額1位は「高成長インド・中型株式ファンド」(29.39億円)
エマージング株式の8月資金流入額1位は、「高成長インド・中型株式ファンド」だった。同ファンドは、インドの中型株式を主要投資対象とするアクティブファンドである。インド中型株式はインド大型株式を上回るパフォーマンスで、8月末時点における同ファンドの6カ月騰落率は+18.7%、1年騰落率は+21.3%と高いリターンになっている。9月16日時点の基準価額も12,046円と、8月末の11,338円に比べて上昇しており、引き続き資金流入が続く可能性は高いだろう。
■高成長インド・中型株式ファンド
基準価額 11,338円
信託報酬 1.1605%(年率・税込)
純資産残高 767.76億円
<騰落率>
1カ月 7.4%
3カ月 13.3%
6カ月 18.7%
1年 21.3%
※8月末時点
8月のリターン1位は「ロシア株式ファンド」(34.09%)
エマージング株式の8月リターン1位は、「ロシア株式ファンド」だった。同ファンドは、ロシアの金融商品取引所に上場している企業もしくはロシアで主な事業を展開する企業の株式や預託証券、優先株式などに投資するアクティブファンドである。8月は+34.09%と高いリターンだったものの、7月は-18.57%とマイナスリターンになっており、非常に基準価額の動きが大きい。また、ロシア情勢の緊迫化によって同ファンドの買付や売却はできない状況となっているので、エマージング株式のカントリーリスクには注意が必要だ。
■ロシア株式ファンド
基準価額 5,297円
信託報酬 1.661%(年率・税込)
純資産残高 1.87億円
<騰落率>
1カ月 -18.57%
3カ月 11.23%
6カ月 -63.95%
1年 -66.22%
※7月末時点