2022年8月、SBI証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の概要

SBI証券の8月ランキング1位は、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」だった。同ファンドは「バンガード・S&P500ETF」を通して、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。7月は5.11%のプラスリターンとなり、8月末の基準価額も17,794円と堅調だ。S&P500種株価指数は2022年になって上値が重い展開が続いているものの、同ファンドは円換算ベースなので、円安・ドル高がプラスリターンに寄与しているのだ。8月末の純資産残高は6,500億円を超えており、9月以降も高水準の資金流入が続く可能性は高いだろう。

■SBI・V・S&P500インデックス・ファンド  
基準価額 17,624円
信託報酬 0.0938%
純資産残高 6,283.76億円

<騰落率>
1カ月  5.11%
3カ月  2.01%
6カ月  7.75%
1年   14.52%

※7月末時点

全体を見て:国際株式型ファンドが人気

SBI証券では、8月も国際株式型(外国株式型)ファンドの人気が高かった。ランキング2位の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざすインデックスファンドで、このファンド1本で全世界の株式に国際分散投資できる。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」でも1位に選ばれており、個人投資家の人気も高い。純資産残高は6,000億円を超えており、9月もSBI証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 16,758円
信託報酬 0.1144%
純資産残高 6,079.2億円

<騰落率>
1カ月 3.2%
3カ月 1.2%
6カ月 5.4%
1年    8.2%

※7月末時点