「つみたてNISA」は、投資信託の積立投資を前提にした非課税制度のこと

「つみたてNISA」とは、投資信託の積立投資を前提にした非課税制度のことです。

簡単にいえば、専用の口座で、金融庁がお墨付きの投資信託を積み立てしていった時に、値上がりして出た利益には最長20年、税金はかかりませんよ、というものです。

現在、投資信託や株は、利益に対して基本的に約20%もの税金が引かれています。10万円儲かったら2万円、100万円だったら20万円ですが、「つみたてNISA」ならその税金を支払わなくてもいいのです。

ただし、1年に利用できる額は最高で40万円までと決まっています。つまり、この金額を積み立てするとなると約3万3000円×12カ月になります。

そして、「つみたてNISA」の期間いっぱいである20年間積み立てた時、最終的には、いくらになるのでしょうか?

まず定期預金の場合は、現在の0.002%の利回りだと792万1578円です(年1回の複利計算)。

792万1578円という金額を見て、「お、意外と貯まるもんだな」と思った方もいらっしゃると思います。

けれども、毎月3万3000円を20年間積み立てた時の元本部分は、3万3000円×12カ月×20年ですから、792万円。つまり、リターンはたったの1578円しかありません。1578円から税金20%を引かれてもあまり痛手ではないでしょう。

6%の平均リターンが得られた場合、20年後に利益は732万円に!

しかし、次の利回りだとしたらどうでしょう。

もし投資信託で6%の平均リターンが得られた場合、20年後には最終的になんと1524万7350円にもなるのです(非課税計算)。

この利益を税率20%で計算すると、146万円以上(1524万-792万円=732万円の20%)もの税金が非課税になるのですから、いかに、この制度が大盤振る舞いであるかが、分かるのではないでしょうか。