2022年6月、マネックス証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「楽天日本株4.3倍ブル」の概要

マネックス証券の6月ランキング1位は、「楽天日本株4.3倍ブル」だった。同ファンドは、株価指数先物を積極的に活用することで、日々の基準価額の値動きが国内株式市場の値動きに対し、概ね4.3倍程度になることを目指して運用を行うブル型ファンドである。5月は3.8%のプラスリターンとなったが、6月末の基準価額は9,342円と、5月末の10,951円に対して14.7%のマイナスだった。同ファンドは、ハイリスク・ハイリターンのブル型ファンドで、大きな損失がでる恐れもある。積極的にリスクを取れる投資家以外は、購入しないほうがいいだろう。

■楽天・日本株4.3倍ブル  
基準価額 10,951円
信託報酬 1.243%(年率・税込)
純資産残高 512.74億円

<騰落率>
1カ月   3.8%
3カ月   5.2%
6カ月 -15.6%
1年    -38.1%

※5月末時点

全体を見て:日本株を対象にしたファンドが人気

ブル型・ベア型ファンドを含めると、マネックス証券の上位10ファンド中7つが日本株を対象にしたファンドとなっている。ランキング7位の「日経225ノーロードオープン」は、日経平均株価(日経225)を対象にしたインデックスファンドである。5月は1.62%のプラスリターンとなったが、6月末の基準価額は18,998円と、5月末の19,613円に比べて3.2%の下落となった。ただ、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。日経平均株価が急落した6月第3週(13~17日)には、同ファンドに約219億円の資金流入があった。これは、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大だった。7月以降も国内株式市場が下落する局面では、同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。

■日経225ノーロードオープン 
基準価額 19,613円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 2,246.68億円

<騰落率> 
1カ月  1.62%
3カ月  3.61%
6カ月 -1.23%
1年    -4.72%

※5月末時点