2022年6月、楽天証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要

楽天証券の6月ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。5月は-1.0%とマイナスリターンとなり、6月末時点における基準価額も18,301円と、5月末の18,669円に比べて2%の下落となった。ただ、S&P500種株価指数は下落傾向が続いているものの、同ファンドの6月末時点の純資産残高は1兆2,547.79億円と、5月末の1兆2,208.56億円に比べて339.23億円増加している。同ファンドはインデックスファンドの中で最大の純資産残高を誇っており、7月以降も楽天証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)  
基準価額 18,669円
信託報酬 0.0968%
純資産残高 1兆2,208.56億円

<騰落率>
1カ月 -1.0%
3カ月  5.6%
6カ月  1.3%
1年     16.9%

※5月末時点

全体を見て:インデックスファンドが人気

楽天証券のランキング上位にはインデックスファンドが多く、アクティブファンドが1本もランクインしていない点が印象的だ。ランキング2位の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、バンガードが運用する「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を実質的な主要投資対象とし、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は、米国株式市場の大型株から小型株までを網羅した時価総額加重平均型の株価指数で、S&P500種株価指数よりも幅広い銘柄に投資できる。分散投資によってリスクを抑えた運用が可能なので、楽天証券での人気は7月以降も続くだろう。

■楽天・全米株式インデックス・ファンド  
基準価額 19,237円
信託報酬 0.162%
純資産残高 5725.42億円

<騰落率>
1カ月 -1.3%
3カ月  4.4%
6カ月 -1.1%
1年    12.5%

※5月末時点