2022年5月31日、東京証券取引所が事務局を務める証券コード協議会は、2024年1月1日以降に新規上場する企業に付与する銘柄コードに英字を組み入れることを発表した。4桁の数字のみで構成されてきたこれまでの方式からの大きな転換となる。

英字を含めた新しいコードがどのように構成されるのか、また、新方式への移行が必要となる理由について解説していく。

新コードでは2桁目か4桁目が英字に

2024年から導入される新しい銘柄コードは、数字と英字を組み合わせた4桁で構成される予定だ。コードの先頭1桁目と3桁目は必ず数字となり、英字は2桁目か4桁目、もしくはその両方に入る。

具体的には、次の3パターンのいずれかとなるわけだ。

・2桁目のみが英字 : 例 9A99
・4桁目のみが英字 : 例 999A
・2桁目と4桁目が英字 : 例 9A9A

アルファベットは全部で26種類存在するが、「B / E / I / O / Q / V / Z」の7つはコードに利用されないことが発表されている。

これは、コードの取り違えによるトラブル発生の防止が目的だ。例えば、「B」は数字の「8」との見間違いが起こりやすいと考えられる。「Q」は音声で聞いたときに、数字の「9」と区別がつかないだろう。

英字がどのような順番で使われていくかの詳細は未定だが、2022年内には発表される見込みだ。

なお、2023年までに新規上場する銘柄については、改訂前と同様に4桁の数字のみで構成されるコードが付与される。それらの銘柄は、2024年以降も同じコードを継続して使用する。