日興リサーチセンターが3月31日の「日興リサーチレビュー」で、「毎月分配型投信の潮流~資金動向と投信の特徴から考える投資家の選好~」と題したレポートを掲載しました。資産運用研究所の野首文徳氏によるもので、ここ数年間の毎月分配型投信の資金動向に照らしながら、この手の投資信託を購入する投資家が、何を求めているのかについて言及しています。

毎月分配の代表格だったグロソブの純資産総額は94%減に…

毎月分配型投信とは、文字通り毎月決算を行い、分配可能原資があれば分配金を支払うというタイプの投資信託のことです。分配可能原資とは前回決算から今回決算までの期間中に組入資産から生じた利子、配当金、ならびに値上がり益と、過去からの運用期間中、分配金に回さず投資信託内に積み立ててきた分配準備積立金、収益調整金から成ります。この分配可能原資から、「今期はこの程度の額を分配金にしよう」と投資信託会社が決定し、投資信託の保有者に支払います。

この手の投資信託が注目されるようになったのは、2000年前後からです。特に国際投信(現在の三菱UFJ国際投信)が設定・運用していた「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」は毎月分配型投信の人気を牽引し、2008年の純資産総額は5兆7000億円にも達しました。

しかし、「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」の人気はそこまでで、以後は解約の嵐になりました。理由は、毎月の分配金額が減少傾向をたどったことのほか、さらに高い分配金利回りを提示する毎月分配型投信が急増したためです。

ちなみに「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」の純資産総額が過去最高を記録した時の毎月の分配金額は、1万口あたり40円でしたが、その後は減少傾向をたどり、2020年12月の決算で1万口あたり5円まで引き下げられ、現在に至っています。また解約も続出し、2022年4月1日時点の純資産総額は3198億7200万円になりました。ピーク時から見て94%減です。