2022年3月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「インデックスファンド225」の概要
広島銀行の3月ランキング1位は、「インデックスファンド225」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。2月下旬のロシアのウクライナ侵攻により、日経平均株価は下落。3月9日には24,681.74円まで下落し、昨年来安値を更新した。しかし、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。広島銀行でも、日経平均株価が昨年来安値を更新した3月第2週(7~11日)に買いを入れた顧客が多かったと考えられる。そして、3月中旬から買い戻しが入り日経平均株価は上昇。3月の月間騰落率は4.88%となり、同ファンドの基準価額も5.72%上昇した。4月に入ってもボラティリティの高い状態が続いているものの、株価が下落する局面では同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。
■インデックスファンド225
基準価額 7,747円
信託報酬 0.572%(年率・税込)
純資産残高 2,241.81億円
<騰落率>
1カ月 5.72%
3カ月 -2.63%
6カ月 -4.79%
1年 -3.40%
※3月末時点
全体を見て:「みらいのサイフ」シリーズが人気
「みらいのサイフ」シリーズが上位10ファンドに3つランクインしている。4位のアドバンスコースは、基準価額の変動リスクを年率8%程度にして基準価額の大幅な下落を抑えるように努めながら、安定的な基準価額の上昇を目指す。3月は株式市場が上昇したものの、先進国ではインフレが進んでいるために長期金利が上昇。債券価格が下落したために同ファンドの3月の基準価額はマイナスリターンとなった。今後も金利上昇懸念は強く、しばらく同ファンドには逆風が吹きそうだ。4月以降も広島銀行のランキング上位に入るかどうかに注目している。
■みらいのサイフ(アドバンスコース)
基準価額 9,098円
信託報酬 0.979%
純資産残高 10.7億円
<騰落率>
1カ月 -3.10%
3カ月 -8.61%
設定来 -9.02%
※3月末時点