2022年3月、SMBC日興証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「日経225ノーロードオープン」の概要
SMBC日興証券の3月ランキング1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。2月は米国の金利上昇やウクライナ情勢の緊迫化によって投資家のリスク回避姿勢が強まり、日経平均株価は下落した。そして、3月9日には24,681.74円まで下落し、昨年来安値を更新している。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。日経平均株価が昨年来安値を更新した3月第2週(7~11日)には、同ファンドに約72億円の資金流入があった。これは、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で3番目の大きさである。3月中旬から、日経平均株価は買いが優勢になっているが、株価が下落する局面では同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。
■日経225ノーロードオープン
基準価額 18,930円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 2,183.76億円
<騰落率>
1カ月 -1.76%
3カ月 -4.67%
6カ月 -5.24%
1年 -8.12%
※2月末時点
全体を見て:「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが人気
2位に「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース」、3位に「Bコース」がランクインしている。同ファンドは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドである。2022年になって、米国成長株は売りが優勢になっている。米長期金利上昇やウクライナ情勢の緊迫化によって、投資家のリスク回避姿勢が強まっているからだ。しかし、3月は押し目買いが入り、同ファンドの3月の基準価額も2月に比べて8.36%上昇した。「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の3月末時点における純資産残高は1兆8416億円と、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大となっている。今後は、同ファンドの純資産残高が2兆円の大台をいつ突破するかに注目だ。
■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
基準価額 11,531円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆8416.45億円
<騰落率>
1カ月 8.36%
3カ月 -6.69%
6カ月 6.83%
1年 24.03%
※3月末時点