2022年1月、みずほ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」の概要

みずほ銀行の1月販売額ランキング1位は、「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」だった。同ファンドは、12月22日に新規設定されたファンドで、設定日残高が1,185億円と2021年で2番目の大きさだった。同ファンドは、日本を含む世界の上場企業の中から、流動性や業種、ビジネスモデルなどの観点から長期的な仕上がりが期待できる20~30銘柄に投資するアクティブファンドで、2021年12月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。

1.マイクロソフト(米国)
2.ロレアル(フランス)
3.ノボ・ノルディスク(デンマーク)
4.エスティローダー(米国)
5.ペイパル・ホールディングス(米国)

2月8日時点の基準価額は9,378円と設定から6.22%のマイナスとなっている。1月はFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が高まったことによって、株式市場の上値が重かったからだ。しかし、純資産残高は1815.18億円に増えているので、2月以降もみずほ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

全体を見て:外国株式型ファンドが人気

みずほ銀行では、2022年1月も外国株式型ファンドの人気が高かった。2位の「キャピタル世界株式ファンド」は、新興国を含む世界の株式に分散投資するアクティブファンドで、2021年12月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。

1.テスラ 7.7%
2.マイクロソフト 4.0%
3.メタ・プラットフォームズ 3.1%
4.台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング 3.0%
5.アマゾン・ドット・コム 2.8%

そして、同ファンドの1月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 -10.84%
3カ月   -9.91%
6カ月   -2.40%
1年        12.99%

米国のIT・ハイテク株の比率が高いので、同ファンドの基準価額は1月に下落した。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が高まったからだ。ただ、同ファンドは2007年10月に運用を開始し、10年以上の実績がある。また、コロナショック後に資産を大きく増やしてきたことから投資家の関心は高いので、2月以降もみずほ銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。