2021年12月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「みらいのサイフ(アドバンスコース)」の概況

広島銀行の12月販売件数ランキング1位は、「みらいのサイフ(アドバンスコース)」だった。同ファンドは、日本を含む世界の株式や債券、金に投資するバランスファンドである。「みらいのサイフ」には「エントリーコース」「ベーシックコース」「アドバンスコース」の3つのコースがある。「エントリーコース」は年率2%程度、「ベーシックコース」は年率4%程度、「アドバンスコース」は年率8%程度に基準価額の変動リスクを抑えることを目指して運用を行う。同ファンドは2021年12月29日に新規設定されて広島銀行でのみ販売しているが、2022年1月以降も広島銀行のランキング上位に入るかどうかに注目している。

全体を見て:ESG関連ファンドが人気

広島銀行の2021年12月のランキング上位には、ESG関連ファンドが多い。2位(資産成長型)と3位(予想分配金提示型)の「脱炭素関連世界株式戦略ファンド」は、世界の脱炭素関連企業の株式に投資するアクティブファンドで、12月末時点における騰落率は以下の通り。

1カ月 -0.63%
3カ月  9.77%
6カ月   14.88%

2021年は世界的に環境問題への関心が高まった1年間だった。そして、「脱炭素」や「気候変動」に関連したファンドの設定が増えたが、同ファンドの12月末時点における純資産残高は1,259.60億円と脱炭素・気候変動関連ファンドの中では2番目の大きさとなっている。2022年1月以降も、広島銀行のランキング上位に入るかどうかに注目している。