将来的に国民の約2.6人に1人が65歳以上の高齢者になると言われている。その「高齢化」の影響を実生活で初めて受けるのが、介護や看取り、相続といった“親のこと”という人は多い。そして、そうした“親のこと”は、突然起きがちで、往々にしてお金の問題がついてまわり、子である本人の資産形成に大きな影響を及ぼすことも。

突然のことに狼狽しないよう大切なのは、親に「万が一」が起きてしまう前に、親とお金の話をすることだと言われている。「しかし、親と“親のお金”のことを話すって何を? どうやって?」と困惑する人も多いだろう。

そこで、この連載では親が元気なうちに話しておきたい「親のお金のこと」について、連続インタビューを実施。相続や介護など、突然訪れた変化にどう対処し、乗り越えたのか経験者に聞いていく。

第1回はファイナンシャルプランナーの二宮清子氏が登場。母親のために介護離職した経験を持つ二宮氏に「“親の介護は自分の手でやらなくては”という思いを上手く手放す」重要性を聞いた。
 

リーフ代表
ファイナンシャルプランナー(AFP)
二宮清子氏

 

地元宮崎県の中学・高等学校にて家庭科教師として勤務。母親の介護にあたって離職後、AFP資格を取得。独立系ファイナンシャルプランナー会社「リーフ」を立ち上げ、家計診断やキャッシュフロー分析、ライフプランの作成などを幅広く手掛ける。雑誌や地方新聞での取材記事・コラムの執筆も多数。