12月23日は東京タワー(正式名称は日本電波塔。以下東京タワー)が完成した日です。港区にある東京を代表する観光名所として有名ですね。皆さんも一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。

今日は東京タワーについて少し詳しくなりましょう。東京タワーの概要と、「東京タワーのお金にまつわる知識」を一問一答形式で紹介します。また「東京スカイツリー」ができた現在における東京タワーの役割についても確認しましょう。

高さ333メートルは当時の世界最高

1958年12月23日、当時世界で最も高い電波塔として東京タワーが完成しました。333メートルもの高さは、有識者で緻密な検討を行った結果、各テレビ局が関東一円に電波を送るために必要な高さとして設定されたそうです。この東京タワーの登場によって、チャンネルに合わせて各家庭のアンテナの位置を調整しなければならない不便が解消されました。

世界最高となれば観光スポットとしても申し分ありません。年間の最多来場者数は1959年に約520万人を記録しました。同年の人口は約9264.1万人ですから、いかに東京タワーが人気だったか分かりますね。

開業60周年にあたる2018年の1月25日には累計来場者が1億8000万人を超えました。内閣府によると日本の人口は約1億2644万人(2018年)のため、全ての日本人が1回は東京タワーを訪れた計算です。ちなみに記念すべき1億8000万人目の来場者は、インドネシアから初めて日本に来ていた方でした。

東京タワーといえば遠くからでも分かる「赤と白」のカラーリングでおなじみですが、実は赤色は使われていないと知っていましたか? 東京タワーは、厳密には「インターナショナルオレンジと白」で塗装されています。航空法で一定以上の高さの建物はこの色に塗らなければいけないと定められているためです。塗装の補修は約5年に1度、約3万4000リットルのペンキと約9000人の人員をかけ、約1年間かけて行われます。

ほかにも意外に知られていない東京タワーの知識はたくさんあります。フィナシー読者のため、「お金」にまつわる知識を一問一答形式で3つ紹介しましょう。