会社は株主のものであり、株主の利益を第一に配慮して経営を行うべきという考え方。1970年代に米国では市場メカニズムにより経済を効率化させる新自由主義が広まり、規制緩和やリストラなど企業の利益最大化が推進された。企業の利益最大化は、株価の上昇を通じて株主の利益最大化にもつながるため、株主資本主義もまた支持された。しかし近年は他のステークホルダーを軽視した企業行動(環境破壊、労働者の人権軽視、租税回避など)や短期的な利益志向により、ESGに代表されるサステナビリティが軽視されるなど問題点が明るみになり、「ステークホルダー資本主義」が台頭している。