運用会社ブランドインテグレーション評価2023
ランキング発表
年内には政府から具体的な政策プランが発表されるなど、「資産運用立国」の実現に向けた動きが加速している。新たなNISAがスタートする2024年以降、資産運用に対する国民的関心がさらに高まることになりそうだ。とりわけ中間層の拡大、ファイナンシャルウェルビーイングといったキーワードも注目される昨今、長期分散投資のソリューションとなる投資信託に対するニーズの一層の広がりも期待されている。
そうした中、「Ma-Do」では販売チャネルの読者を対象に、投資信託の「メーカー」である資産運用会社間の総合力を「ブランド」という切り口で問う、「運用会社ブランドインテグレーション評価2023」を実施した。上記ランキングにあるとおり、今回は野村アセットマネジメントが初めて首位となり、昨年まで2年連続でトップだった日興アセットマネジメントは僅差で2位となった。3位にはアセットマネジメントOne、4位には三菱UFJアセットマネジメントがランクインしたほか、5位にはフィデリティ投信が入り、外資系運用会社では2年連続でトップとなった。
本調査ではまず、回答者が運用会社を評価するにあたり何を重視するか、6つの項目(①運用力、② 商品開発力・企画力、③営業担当者・研修担当者の質、④サポート力、⑤識別力、⑥ガバナンス)に対して重要度を5段階で評価してもらった。そのうえで各項目の加重ウェイトによる平均値を計算し、6項目の「加重ウェイト平均ランキング」を算出した。そのトップ10の一覧は以下の通りで、日興アセットマネジメントが僅差で野村アセットマネジメントを上回り首位に立った。
6項目の加重ウェイト平均ランキング
またこれとは別に運用会社の「総合的評価」も聞き、同様にスコア化してランキングを算出した結果、野村アセットマネジメントが首位となった(下図参照)。加重ウェイト平均ランキングと総合的評価ランキングの評点を合算し2で除した値によるランキングが冒頭のランキングとなっている。
総合的評価ランキング
ランキング1位となった野村アセットマネジメントは総合的評価以外に、先述の6項目の各項目でも、識別力、ガバナンスで1位、商品開発力・企画力、営業担当者・研修担当者の質、サポート力では2位となり、多くの項目で読者から高い評価を獲得した。