工夫すれば削れる! 赤字家計脱却のカギは出費の見直しから

赤字をなくして貯蓄を増やしたい平田さん。まずは赤字の原因を探ることが重要です。家計収支を拝見すると、毎月35万円の収入に対して37.1万円の支出がありますので、差し引きすると毎月の赤字は約2.1万円となっているようですね。家計全体を拝見したところ、「頑張れば削れる項目」はあると感じました。その項目は水道光熱費、食費、小遣いの3つです。これらの項目の節約に取り組むことで、赤字家計から脱却が図れるでしょう。

水道光熱費については、3人家族で月4万円かかっているということですが、「かけ過ぎている」という印象は否めません。水道光熱費の節約は、家族の協力なくしては実現できません。まずは全体で1万円減らすことを目標にして、成功したらさらに削減に取り組みましょう。水道代の節約は、家庭の水道で一番使用料の多いお風呂をメインに対策を講じることが得策です。シャワーヘッドを節水型に変える、風呂の残り湯を洗濯などに使用するなどが簡単にできる節水です。電気代の節約なら、電力会社を変更して安いプランに変えることや、エアコンなどの冷暖房器具を各部屋で使用するのではなく、リビングなどピンポイントで使用して、家族みんながリビングで過ごすようにしてみると節電につながります。

食費の節約と言えば、安い食材を買うというような質を下げる行動に走りがちですが、食材を買い過ぎないことや食品ロスを減らすことなど、質を維持しながらできる節約が長続きするコツです。また食材を買い過ぎないためには、スーパーに行く回数を減らすことがもっとも手っ取り早くて効果的です。食品ロスを減らすには、作ったものを食べ切る習慣を持つとよいでしょう。食費全体でまずは1万円削減することを目指してみてください。

小遣いはどうでしょうか。お付き合いもあるでしょうし、本来小遣いはなるべく減らしたくないところですが、コロナ禍で飲み会の数も減っているはずです。ここは家計のピンチを乗り切る手段として、やはり小遣いの金額の見直しを検討した方がよいでしょう。例えば水道光熱費と食費もそれぞれ1万円ずつ、さらにご主人の小遣いを5千円減らせたとすると、合計2.5万円支出を削減できることになります。現在の赤字額は2.1万円ですから、見直しにより赤字家計から脱することができます。無理な節約はおすすめできませんが、コロナによる収入減を乗り越えるためにも、節約を生活に取り入れてみてください。