米国ドル建て終身保険は見直す価値あり!
さて、「老後の資金」はひとまず安心されたと思いますが、現状の保険、とくに終身保険についてはご提案があります。
米国ドル建て保険のキャッシュバリュー(CV)*2は、一見とてもお得な印象を受けますが、貯まったお金を引き出すために解約をすると保障が無くなってしまうのです。葬儀費用くらいは残したいとお考えでしたら、保障と貯蓄は切り離して考えるといいです。
*2 解約払戻金,解約返戻金のこと
そのための具体的な提案としては……
・葬儀費用として300万円を終身保険で準備する。CVより保障重視
・子供が独立するまでは、掛け捨てで安く手厚い死亡保障を確保する
浩平さんは現在の終身保険に毎月約2万円を支払っていますが、保障額を300万円にすることで月々の保険料は7000円以下に収めることができますし、さらに逓減タイプ*3の定期保険をプラスして保障を確保するならば月々5000円程度になります。両方加入しても毎月8000円ほどは安くできます。これを機に終身保険の見直しをされてみてはいかがでしょうか。
*3 支払われる保険金額が、あらかじめ設定された期間が経過するごとに減少するしくみになっている保険。
教育資金はつみたてNISAで貯めていこう
次に「教育資金」について考えてみましょう。幼稚園から大学まで全て国公立の場合は791万円、すべて私立の場合は2372万円が必要資金と言われています。自宅通学で大学まで全て国公立の場合は、791万円ですから、791万円×お子さんの人数 = 最低限必要な教育資金となるわけです。
ご検討中の「学資保険」ですが、金井さんにはお勧めしません。基本的には養老保険ですから銀行の積立貯金より少し金利が良いくらいの商品です。それよりも金井さんの場合は、お子さんが18歳になるまでには十分な時間がありますから、20年間の非課税期間のある「つみたてNISA」を使いながらの投資信託積立をご提案します。低金利が続く中、運用なくして資産形成は出来ないためです。