毎月計6万円にもなる3種の保険……1つ1つ見直してみよう

確かに、給料の手取りが22万円で月6万円の保険料は負担が大きいですね。6万円の内訳は以下の通りとのこと。

・医療・定期保険付き終身保険 1万5000円 ・個人年金A:2万円 ・個人年金B:2万5000円

終身保険

まず終身保険から確認しましょう。この保険は、岩井さんが新入社員の時に会社に出入りする保険会社の販売員から勧められ契約した保険だそうですね。内容は、医療保険と定期保険というオプションが付いた終身保険です。

終身保険以外は更新型のため10年ごとに保険料がアップする仕組みです。今の保険料は1万5000円ですが、来年は2倍の3万円にアップすることが分かっています。

そして、さらにその10年後、同じく2倍にアップするなら保険料は月6万円にもなるわけです。岩井さんは独身で、万が一の時はご両親に300万円ほど残せれば良いと考えています。現在の保険金は3000万円以上ありますから、過大になっていることがわかります。

新入社員の時に勧められるがまま保険契約した人は少なくありません。保険を比較することなく、さらに保険を理解できず加入したため、適切な内容になっていないケースが多いのです。また、この医療・定期保険付き終身保険は往々にして、定期部分の保障が厚く、終身の部分はそこまで保障が厚くないということも意外に知られていません。

しかし、保障内容はほぼ同じまま、保険料を抑えられる商品はあります。岩井さんの年齢であれば月5000円以内で必要とする保障を満たした保険に加入することは可能でしょう。しかも更新型ではありませんから保険料が上がることもありません。これで保険料は1万5000円から5000円に減らすことができます。

個人年金保険

次に、個人年金保険を確認しましょう。Aは25歳の時、両親に勧められ契約した保険、Bは老後のために資金を作りたいと思い、28歳の時に契約した保険とのこと。契約内容は下記の通りです。

・個人年金A:800万円(60歳〜10年確定年金) 保険料20,000円、払込期間25歳〜55歳、返戻率111%
・個人年金B:1,000万円(60歳〜10年確定年金) 保険料25,000円、払込期間28歳〜60歳、返戻率104%
※返戻率……受け取る年金保険金の総額÷払い込んだ保険料の総額で、100%を超えていれば貯蓄性があるということになる。

個人年金Aは個人年金Bより返戻率は高いですね。また、Aは両親に勧められた経緯も考えると、見直しには抵抗があるかもしれません。まずBを見直しましょう。