個人投資家が時価総額を「現金」と「事業」に分けて読み、株主構成が資本政策に与える影響を見抜く視点を探る。ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)について、アクティビストは時価総額に占めるネットキャッシュの割合が99%、ROE(自己資本利益率)が3.6%だと分析している。現金の水準、株主構成、情報開示の3点を並べて見る視点が保有銘柄の資本効率を評価する手がかりになる。

時価総額の99%を占めるネットキャッシュとROE3.6%という「資本の積み上がり」

ストラテジックキャピタル(SC)は2026年1月27日、特設サイト「ガンホー再起の処方箋」を公開し、6件の株主提案とその理由を示した。同社がその株主提案の背景として挙げている財務分析の骨子は次の5点である。

SCによるガンホーの財務・資本効率分析の概要

SCによるガンホーの財務・資本効率分析の概要
出所:SC特設サイト「ガンホー再起の処方箋」、いずれも同社の算定・推計

SCは、ガンホーのネットキャッシュ比率の高さを市場が将来の事業価値をほとんど織り込んでいない状態と位置づけている。単体の利益水準はパズドラ全盛期をピークに減少し、直近はほとんど利益が出ていない水準だという。この数値は連結からGravityの円建て営業利益を差し引いた概算値である。

PBR・PERの代わりにこの分解手法を使うと、時価総額のうち事業が評価されている部分と現金が占める部分を切り分けて見ることができる。