資産形成・投資について中立的立場から学びを提供する三菱UFJ信託銀行の『お金の、育て方』。同サイトに掲載されたコラムを転載・再編集してお届けする(掲載元の執筆日:8月10日)。
DC(企業型確定拠出年金)を60歳で資格喪失するが、まだまだ元気なので資産形成を続けたいと考えている方、前回のコラムではiDeCoに加入という選択肢を説明しましたが、NISAで投資するという方法もあります。iDeCoの優位性と留意点、そしてNISAをどう使っていくのか、数値例で考えていきましょう。
iDeCo、NISAどちらを利用するか、判断の決め手は、税制、拠出限度額、流動性、投資対象などであり、ご自身の状況によって異なります。ここでは西川ひろみさん(仮名)の検討状況をご覧いただき、ご自身に当てはめてみましょう。
<西川ひろみさんのプロフィール>
60歳 定年退職と同時にDC制度も資格喪失しました。
今後の予定:再雇用で65歳まで働き(年収600万円)、65歳以降は公的年金と上記3,000万円を元手に増えた資産を使いながら生活、足りなければ少し働くつもりです。
第1の選択
まずは、65歳まで運用をするかどうかの選択です。ひろみさんは、不測の事態で給与収入が途絶えた場合でも数カ月は耐えられる生活防衛資金は別途確保しているので、資産運用リスクを承知で退職一時金も含めて運用を継続することとしました。
他の選択肢として、老後資金は3,000万円で十分と考えるなら、運用をやめるという選択、あるいは中をとって退職一時金部分は定期預金にして、他の部分は運用を継続するという選択などが考えられます。
第2の選択
ひろみさんは運用を継続としましたので、今あるDCとNISAはそのまま運用を継続することにします(DCはiDeCoに移換します)。そして退職一時金として受け取ったキャッシュ1,000万円をiDeCo、NISAを利用して運用をしたいと考えています。さてどちらをどう利用すれば良いでしょうか?
ではここで、選択にあたって考慮すべきiDeCoとNISAの違いを一覧表で見てみましょう。


