<前編のあらすじ>

小さなころから生きづらさを抱え、周囲から孤立してきた麻子さん。中学入学後の不登校をきっかけにひきこもり生活に突入し、42歳となる現在まで一度も働くことができないまま70代の両親と過ごしています。

しかし両親は年齢による衰えから、娘の将来に焦りを感じ始めます。このままでは、いつ何が起こっても不思議ではない――なんとか娘が収入を得る方法はないかと、母親が社会保険労務士の筆者の元へ相談に訪れました。

●前編:「結婚をして家庭を築いたら?」ひきこもり歴28年の娘に母親がまさかの提案…娘が“鬼の形相”で吐露した「悲痛な叫び」

母娘がようやく見つけた「障害基礎年金」という一筋の光

母親から事情を伺った筆者は、障害年金の説明をすることにしました。

母親によると、麻子さんは小学3年生から6年生まで児童精神科を受診していたとのこと。

初診は公的年金に加入する20歳前になるので、麻子さんは障害基礎年金を請求することになります。障害基礎年金には1級と2級があり、仮に2級に該当した場合の金額は次の通りです。

障害基礎年金 7万608円
障害年金生活者支援給付金 5620円
合計 7万6228円
※いずれも2026年度の金額で月額換算

「これだけの金額がもらえるのであればとても助かります。ですが……」

と前置きをしたあと、母親は不安を口にしました。