上昇に強い「WCM」、下落に強い「世界のベスト」!?
「世界のベスト」と「ネクスト・ジェネレーション」のパフォーマンスを比較すると、上昇相場(特にグロース相場)では「ネクスト・ジェネレーション」が圧勝するという傾向が見て取れます。反対に、下落相場や金利上昇局面では「世界のベスト」が下落に耐える力が強く相対的に優位なパフォーマンスを残しています。
また、国内投資家が好んで投資しているインデックスファンドである「オルカン」や「S&P500」、あるいは、「先進国株式(除く日本):MSCIコクサイ・インデックス」に連動するインデックスファンドと比較すると、「リターン」では「ネクスト・ジェネレーション」のリターンの高さが確認できます。一方、「リスク」の点では3年、5年という中長期の期間において「世界のベスト」はリスクを抑制することができています。
両者は同じ「世界株」でも中身が異なるため、これまでの基準価額を用いて相関係数を計算すると、中程度(0.7程度)になります。0.6~0.8程度の相関係数にある関係のファンドは、併用で分散効果があります。
シャープレシオを最大化する最適配分を考えると、「世界のベスト」に60〜75%、「ネクスト・ジェネレーション」に25〜40%という配分比率がイメージできます。これは、安定性重視の「世界のベスト」を土台にして、大きなリターンが狙える「ネクスト・ジェネレーション」でリターンを引き上げるという戦略になります。
■ この結果が示唆するもの
この対決から学べるのは、同じ「世界株厳選」でも中身は大きく違うということです。同じように銘柄数を絞った2本のファンドですが、リスク構造は大きく異なります。投資する期間・タイミングによって有利不利は大きく変わることになります。
長期投資では、「安定 × 成長」の組み合わせが最も合理的です。値動きに振り回されない投資判断ができるかどうかが、資産形成の分かれ目になります。

