iDeCo口座を開かない理由1位は…
一方で、iDeCo口座を開設していない65歳未満の7203人にもその理由を聞いている。リアルな懐事情や心理的ハードルが出てくるかと思いきや、最も多かった回答は、なんと「特に理由はない」(40.0%)だった。
次いで「投資に回すお金がないから」(19.0%)、「投資の知識がないから/知識がないと難しそうだから」(15.7%)、「口座開設の申込手続きが煩雑で面倒だから」(11.4%)と続く(複数回答)。つまり明確なポリシーがありiDeCo口座を開かないわけではなく、「面倒」「よく分からない」という漠然とした無関心こそが大きな壁となっているのだ。
また、女性は「投資の知識がないから/知識がないと難しそうだから」という理由が19.7%に上り、男性の11.4%を大幅に上回っていることから、知識不足への不安が参入障壁になっている様子がうかがえる。年代別では、「60歳まで引き出せないから」という理由について30代が17.7%と最も高く、若い世代ほど資産の流動性への懸念を抱いているようだ。
後回しにしている間に、老後は近づく
調査結果からは、iDeCoの知名度は上がったものの、中身の理解が追いついていないために口座開設に結びついていない現状が浮かび上がる。資金不足や知識不足といった理由が並ぶものの、本音は「なんとなくスルー」している無関心層が大半である。認知だけで行動が伴わないのは、まだ自分に起きる問題として捉えられていないからだろう。必要なのは、「自分ごと」になるきっかけだ。老後にいくら必要で、今のままで足りるのか足りないのか。具体的に考えることが出発点となる。
