認知度は6割でも…一歩を踏み出すのに躊躇している人は多い

もしあなたが「老後資金は気になるけれど、iDeCoはまだ…」と足踏みしているなら、最新の大規模調査の結果が判断材料になるかもしれない。2026年3月に公表された一般社団法人投資信託協会※の「2025年(令和7年)投資信託に関するアンケート調査」では、全国の20歳から79歳の男女2万人に新NISAや確定拠出年金、投資に対するリアルな意識を尋ねている。

※2026年4月1日付で一般社団法人投資信託協会と一般社団法人日本投資顧問業協会が合併、一般社団法人資産運用業協会へ名称変更

まずiDeCoの認知度については、「名前も制度の内容も知っている」と「名前は知っているが、制度の内容はよく分からない」を合わせると62.9%となった。前年の60.4%から2.5ポイント増加し、順調に市民権を得ているように見える。

内訳を見ると、「名前も制度の内容も知っている」人は17.0%にとどまり、「名前は知っているが、内容はよく分からない」という人が45.8%と実に大半を占めている。さらに実際に口座を開設して運用している人は17.3%。つまり存在を知りつつも約8割の人が「保留」のまま様子を見ているのがリアルな実態のようだ。ただ、裏を返せば、この8割の人々は今後のきっかけ次第で実際にスタートする可能性を秘めた未来の加入者候補ともいえそうだ。

運用中の2000人はどんな商品を選んでいる?

では実際にiDeCoを運用している人はどんな商品を選んでいるのか。65歳未満の口座保有者(2101人)の答えからは資産運用マインドの変化が浮き彫りになった。保有商品は「投資信託」が77.5%と最多。安全資産の代表格「定期預金」は9.6%、「保険商品」は3.4%にとどまり、多くの利用者がリスクをとった運用を選んでいる。

投資信託の中で最も選ばれているのは「外国株式に投資する投資信託」で40.2%を占め、次いで「国内株式に投資する投資信託」36.7%、「バランス型」15.9%と続く(複数回答)。

確定拠出年⾦ <個人型(iDeco)>保有⾦融商品(65歳未満で個⼈型確定拠出年⾦での商品保有者)、複数回答

出所:「2025年(令和7年) 投資信託に関するアンケート調査報告書」一般社団法人投資信託協会