<前編のあらすじ>
59歳の正社員・節子さんは、56歳の無職の弟と二人暮らし。1年前に母親が亡くなり、弟は相続した預貯金をすべて使い果たしてしまいます。
その後、働く気のない弟は節子さんに月3万〜4万円の金銭要求を始めるように。断ると「会社に押しかけて大声で騒ぐ」と脅され、定年を間近に控えた節子さんは心底困り果ててしまいます。
弟に発達障害の可能性を感じた節子さんは、現状を打破すべく専門家のもとへ相談に訪れました。
●前編:「姉弟仲良く生きて」母の遺言が呪いに…遺産を使い果たし「月4万円」をむしり取る56歳無職の弟に、59歳姉が抱いた絶望
障害年金受給に立ちはだかる「1年6カ月」の壁
節子さんの弟は働くこともせず、無収入で貯蓄もなし。その結果、節子さんに金銭の要求をしてくるようになってしまいました。
もし弟が障害年金を受給できるようになれば、そのお金を弟のお小遣いにあててもらおう。
節子さんのそのような考えは筆者も十分理解できました。
節子さんから聞き取った限りでは、弟には精神疾患の一つである発達障害の可能性も否定できません。そこで筆者は節子さんに次のような説明をしました。
「障害年金は、原則として初診日から1年6カ月を経過した日以降に請求することになっています。つまり病院を受診してすぐに請求できるわけではないのです。少なくとも障害年金が請求できる1年6カ月が過ぎるまで受診は継続させておきたいところです。それにはお姉様のご協力が欠かせないことでしょう」
「すぐに障害年金が請求できるわけではないのですね。残念です……。ちなみに弟はどのような障害年金を請求することになるのでしょうか?」
