フィジカルAIが追い風! アマゾンの開発プログラムに採択
ジェイテクトが持つテーマの1つが「フィジカルAI」です。エヌビディアやグーグルといった世界的なAI企業がフィジカルAIの開発を推進しており、軸受メーカーには恩恵が期待されています。
フィジカルAIとは、ロボットや生産設備が自律的に判断・動作するAI技術のことです。チャットで質問に答えるようなデジタルのAIとは異なり、現実の世界でもAIを直接的に活用することができ、製造業の次世代技術として注目を集めています。
フィジカルAIの特徴は物理的な動作が伴うことです。単に計算能力の高いAIを搭載するだけでは足りず、手足となって動く機械側にも高い機能が求められます。
軸受は摩擦を減らす部品で、エネルギー効率の向上や摩耗の抑制を担う産業用ロボットに欠かせない部品です。フィジカルAIではより複雑な動作が想定されることから、軸受の搭載数も増えることが予想されており、ジェイテクトには追い風が吹いています。
ジェイテクトは26年4月、AI企業2社との合同のプロジェクトが、アマゾンの日本法人(AWSジャパン)が実施する「フィジカルAI開発支援プログラム by AWSジャパン」に採択されました。プログラムではアマゾンのクラウドサービスを開発に利用できるほか、技術やコストの支援も受けられる見通しです。
ジェイテクトら3社は、ジェイテクトの工場でフィジカルAIの実装を検証します。フィジカルAIと親和性の高い部品を多く手がけるジェイテクトにとって、自社工場での実証を通じてノウハウを蓄積できるこのプロジェクトは、今後の競争力強化につながる重要な一手といえるでしょう。今後の動向に注目したいところです。