既存BDCをそのまま買ってよいわけではない

もっとも、だからといって、既存の個人向けBDC商品を、そのまま基準価額で購入すべきだという話ではない。

既存商品はクレジットサイクルの拡大局面で組成されたローンを多く含んでおり、新しい環境下では、一定のディスカウントが妥当である可能性がある。したがって、現時点で投資するのであれば、それなりのディスカウントが前提となるだろう。

一方、これから新規にローンを組成していくファンドであれば、新しい環境下でより厳格な条件でローンを組成できる可能性がある。それが、機関投資家が現在、新ファンドに多くの資金を投じ始めている理由だ。

同じプライベートクレジットであっても、どのような構造の商品に、どの価格で投資するかによって、投資家が得られるリターンは大きく変わりうる。

本当の投資機会は悲観の中で生まれる

市場が最も楽観的な時に個人マネーが流入し、最も悲観的な時に流出する。そのサイクルは、これまでも繰り返されてきた。

本当の投資機会は、往々にして最も悲観が強い局面で生まれるのだ。