投資経験の差? 中年層で多いアクティブ支持

それぞれ一長一短がある投資信託のパッシブ型とアクティブ型だが、企業型DCではどちらが選ばれているのだろうか。2025年11月に公表された確定拠出年金統計資料(運営管理機関連絡協議会)では、国内/外国、株式型/債券型/バランス型それぞれのパッシブ型とアクティブ型の選択状況を調査している。気になる実態を参考にしてみよう。

企業型確定拠出年金(企業型DC)投資信託等の選択状況 パッシブ・アクティブ比率(2025年3月末)

企業型確定拠出年金(企業型DC)投資信託等の選択状況 パッシブ・アクティブ比率(2025年3月末)
 
出所:「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」運営管理機関連絡協議会
 

投資対象資産別パッシブ・アクティブ比率

国内株式型 パッシブ57.0%、アクティブ43.0%
国内債券型 パッシブ88.5%、アクティブ11.5%
外国株式型 パッシブ83.2%、アクティブ16.8%
外国債券型 パッシブ89.0%、アクティブ11.0%
バランス型 パッシブ79.9%、アクティブ20.1%

まずは国内株式から見ていこう。調査結果によればパッシブ型の割合は57.0%、アクティブ型は43.0%だった。しかし同じ株式でも外国株式ではパッシブ型は83.2%、アクティブ型は16.8%とパッシブ優位が強まる。

一般的に国内に比べて海外は成長率が高いことが多い。市場に追随することで高いリターンが期待できると考えてパッシブ型を選択する人が多いのかもしれない。

またパッシブ優位の傾向は債券型ではより強くなり、国内債券型は88.5%、外国債券型は89.0%に達する。債券の場合、一般的に株式よりも期待リターンが低いことが多い。そのため手数料を鑑みてパッシブ型を選ぶ人が多い可能性もありそうだ。

年代別に見ると国内株式型は20代、外国株式型は30代でパッシブ支持が高く、若年層を中心に株式型ではパッシブ型が選ばれている傾向にあるようだ。一方、アクティブ型の割合が最も高いのは国内外とも60代以上だ。優れたアクティブ型を見極めるには投資経験がものをいう場合もあり、それが高年齢層に有利に働いているのかもしれない。あるいは積立開始時にパッシブの商品が少なかった可能性もありそうだ。

パッシブ型とアクティブ型のどちらが優位かを一概に判断するのは難しい。それぞれの特性を理解した上で選ぶことが重要だ。

調査概要 調査名:「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」調査主体:運営管理機関連絡協議会 公表:2025年11月