【年代別】選ばれている企業型DC商品ランキング

企業型DC商品ランキングを年代別に詳しく見ていこう。

年代別商品選択割合(2025年3月末)

 
出所:「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」運営管理機関連絡協議会
 

【年代別】企業型DC加入者が選んでいる商品ランキング

60代以上  1位  預貯金 28.1%    2位  バランス型(投資信託)18.4%
50代  1位  預貯金 23.4%    2位  外国株式型(投資信託) 22.0%
40代  1位  外国株式型(投資信託)30.6%    2位  バランス型(投資信託) 20.7%
30代  1位  外国株式型(投資信託)35.3%    2位  バランス型(投資信託) 20.2%
20代  1位  外国株式型(投資信託)30.0%    2位  バランス型(投資信託) 25.3%
10代  1位  バランス型(投資信託)31.4%    2位  預貯金 21.3%

出所:「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」運営管理機関連絡協議会よりFinesee編集部作成

60代以上で最も選ばれている商品は預貯金(28.1%)。預貯金の割合は全年代で最も高い。また、同じ元本確保型の商品である保険の割合も13.2%と、こちらも全年代で最も高かった。60歳を迎えると基本的に企業型DCの資格を喪失するが、運用自体は非課税で75歳まで継続できる。年金資産の受け取りを見据えて元本確保型の商品へ移し替えた結果、割合が高くなったのかもしれない。

続いて50代で最も選ばれている商品は、60代以上と同じく預貯金(23.4%)。全年代で2番目に高く、保険(9.1%)も同様だ。定年まで残り10年前後となり、元本確保型の商品に少しずつシフトする人が増えている可能性もありそうだ。

50代までのトップは預貯金が続いたが、40代では打って変わり外国株式型(投資信託)が1位(30.6%)に。20代から40代までは外国株式型がトップとなり、特に30代では35.3%と全年代で最も割合が高い。定年まで長い投資期間が確保できるなか、元本確保型に比べて高いリターンが期待でき、国内より成長率が高いと見られていることなども背景の1つにあるのかもしれない。なお、同じ株式型でも国内株式型(投資信託)は年代が高くなるにつれて割合が上がり、最も高いのは60代以上(15.0%)だった。

また、全年代で唯一バランス型(投資信託)が1位だったのは10代(31.4%)。2位も預貯金(21.3%)と、安定志向がうかがえる。他の年代に比べると金融知識があまりない人も多い可能性があり、1つ購入しておけば株式や債券など複数の資産に分散投資できるバランス型、あるいは様子見として預貯金を選んでいる人が多いのかもしれない。

タイミングを決めて購入商品を見直してみよう

加入者に選ばれている商品ランキングのトップは外国株式型(投資信託)で、預貯金を逆転して初の1位となった。しかし年代によってトップは異なり、50代と60代以上は預貯金、20代から40代までは外国株式型投信、10代はバランス型投信だった。

たとえば投資に慣れないうちはバランス型や元本確保型を中心に、慣れてきたら株式型にも挑戦し、老後が近づいたら受け取りを考えて元本確保型に移行していくといった具合に、金融知識やライフステージなどによって商品の選び方が変わってくることも考えられる。企業型DCでは毎月の掛金で購入する商品を途中で変えることもできる。調査結果を参考にしながら定期的に商品を見直してみてはいかがだろうか。

●インフレが気になるが…元本確保型の選択実態は? 後編「企業型DCの商品選択「物価上昇」で元本確保型を選ぶ人が減っている?【860万人 最新調査】」で詳報する。

調査概要 調査名:「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」調査主体:運営管理機関連絡協議会 公表:2025年11月