物価上昇が続くと加速度的に資産が目減り?

企業型DC加入者による元本確保型の選択状況はかつて4割を超えていたが、3年間で3割まで減少している。

最近は金利も上昇しているが、たとえば5年物の預貯金の場合、利回りは各社によって異なるが、一例を挙げると0.7%程度(2026年3月時点)。また保険の利回りはもう少し高く、5年物の一例としては1.4%程度(同)だ。

対して物価は、消費者物価指数(総合指数)で見ると前年同月比1.5%の上昇(2026年1月時点)。久しぶりに2%を切ったが、米国やイスラエルによるイラン攻撃などから原油価格が高騰しており、物価上昇率も再び2%を超えるかもしれない。元本確保型の利回りでは物価上昇率に負けてしまう可能性もある。

預貯金派の人が為替リスクもある外国株式型投信に切り替えるのはハードルが高いかもしれない。その場合、国内外の株式や債券など複数の資産を組み合わせたバランス型投信を視野に入れることも考えられる。複数の商品を購入することもできるため、一部を株式型投信に振り向けるといった選択肢もあるだろう。

物価上昇による資産の目減りは、見た目の金額としては減っていないため実感しづらいかもしれない。しかし毎年目減りが続いた場合、1年では2%でも、仮に10年続けば20%を超える大きな目減りとなる。無理のない範囲で株式型やバランス型の投信も取り入れながら、物価上昇に負けない自分だけの年金資産をデザインしてみるのも一案だろう。

調査概要 調査名:「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」調査主体:運営管理機関連絡協議会 公表:2025年11月