好採算の秘密は? 北米および高インチタイヤへの注力が奏功

利益率の向上には地域戦略と製品戦略が奏功しました。地域戦略は北米への集中、製品戦略は「重点商品(※)」の拡販が中核です。

※重点商品…営業利益・利益率の目標達成に不可欠な新商品、基幹商品、差別化商品などの強みを具現化するタイヤ商品カテゴリー

TOYO TIREの重点市場は北米です。21年にタイヤ販売本数の北米比率41%(20年12月期は38%)の目標を設定し、現在は同47%まで上昇しました。売り上げベースでは67.9%が北米で、業界首位のブリヂストン(同48.1%)を上回っています。

【主なタイヤメーカーの地域別売上高構成比(25年12月期)】

主なタイヤメーカーの地域別売上高構成比(25年12月期)
 

※ブリヂストンの北米は米州

出所:各社の決算資料
 

製品戦略は高付加価値タイヤへの注力です。北米では大型SUVやピックアップトラック向けの大口径タイヤの拡販に取り組んでおり、17年には20インチ以上タイヤで北米シェア40%を獲得します。高付加価値タイヤへの集中はグローバルでも進んでおり、全体で販売の70%超は重点商品です。

TOYO TIREの重点商品販売比率(2021年12月期~2025年12月期)
 
出所:TOYO TIRE 決算説明会資料より著者作成
 

これらの戦略から、TOYO TIREは規模より質を優先する方針であることがうかがえます。地域は自動車の主要市場である北米へ集中し、製品は好採算の大口径タイヤへ注力してきました。今後は日本や欧州でも取り組みを強化し、グローバルでの成長を目指します。