2期連続の減益予想は「腰だめ」 期中で利益の積み上げを示唆
まずは気になる業績の見通しから確認します。INPEXは今期(26年12月期)を減収減益と予想しました。予想どおりとなれば、減収減益は2期連続です。
【INPEXの業績予想(26年12月期)】
・売上高:1兆8930億円(-5.9%)
・営業利益:9570億円(-15.7%)
・純利益:3300億円(-16.2%)
※()は前期比
※25年12月期時点における同社の予想
出所:INPEX 決算短信
減益の主因は市況の保守的な見通しです。25年12月期に平均68.19ドルだった油価を63ドルと予想しました。純利益は前期比638億円減の予想ですが、うち523億円を油価影響が占めます。油価は後半にかけて下落する想定で、上期は63.5ドル、下期は62.5ドルと見込みます。
もっとも、指標のブレント原油先物は足元で67ドル近傍です。この水準が維持されれば利益は上振れが期待されます。INPEXによると、油価は1ドル高い水準が期首から期末にかけて続いた場合、純利益を55億円押し上げます。
別の視点からも上振れを示唆します。25年12月期から織り込みを開始した「プロフィットブースター500」(※)やバランスシートからの利益は、期首時点では予想が難しく、期中に収益化していくとの想定です。上述の今期予想は「腰だめの数字」と説明し、利益の積み上げに自信をにじませました。
※プロフィットブースター500…イクシス事業の回収フェーズ入りに伴う有償減資、および欧州・中東事業における投資インセンティブ効果。25年12月期から年間500億円、10年で5000億円の利益貢献を見込む
また、今回の決算で注目点の1つが「基礎収益」です。INPEXが初めて開示する利益指標で、純利益から油価と為替影響、さらに一過性影響を除いて算出されます。
基礎収益は実力ベースでの収益を測る指標ですが、同指標では今期も前期並みを見込みます。前期25年12月期の3123億円に対し、今期は3152億円と微増の予想です。外部要因は読みづらい面がありますが、基本的な収益力は堅調なようです。
