「金」より「金鉱株」が上回った理由は?
また、1月のランキングで新規にランクインしたブラックロック・ジャパンが設定する「ブラックロック・ゴールド・メタル・オープンBコース」は、南アフリカ、オーストラリア、カナダ、アメリカ等の金鉱企業の株式を中心に鉱業株式を主要投資対象にするファンドだ。金鉱企業の業績は純金価格の動向に深く関係するものだけに、昨今の純金価格高騰のメリットを取り込んだパフォーマンスが期待できる。実際に1月の基準価額の騰落率は21.29%上昇と「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」に匹敵する上昇率になっている。一方、金鉱株は「株式」であるため、生産の効率化など経営努力により企業価値の向上が期待できる点が金とは異なる。1月末時点で過去3年の基準価額の騰落率は約305.07%、過去5年では約338.27%と「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」の3年で約218.61%、5年で約305.39%を上回っている。中長期では金価格の動きを上回るパフォーマンスの実績があることも魅力だ。
もう1本、新規ランクインしたフィデリティ投信の「フィデリティ・米国株式ファンド Dコース(分配重視型・為替ヘッジなし)」は、米国では50年以上(設定が1967年5月)の歴史がある「フィデリティ・コントラ・ファンド」と同じ戦略で運用するファンドだ。フィデリティの特徴である「ボトムアップ調査」によって5年間でEPS(1株当たり利益)が2倍以上に成長することが見込まれる企業を発掘して投資する。50年以上にわたる運用の歴史で米国「S&P500」を大幅に上回る投資成績を残している。先に上げた「半導体」「ゴールド」「宇宙」などに投資対象を絞り込むファンドは、投資家が投資対象を選んでいるが、「フィデリティ・米国株式ファンド Dコース(分配重視型・為替ヘッジなし)」は投資対象の選定を運用会社に任せるアクティブファンドになっている。
代表的なインデックスが3年連続で2ケタ上昇した後の2026年を迎えているだけに、単純なインデックスファンドではなく、投資対象を選別したアクティブファンドが人気化していることが直近の大きな特徴といえる。
執筆/ライター・記者 徳永 浩
