投資信託を選ぶ際、各販売会社が自社のサイトで公開している「売れ筋ランキング」を確認する個人投資家は多い。そのランキングを定点観測して、トレンドを追う連載。今回は、野村證券。

野村證券の投信(ファンド)人気ランキング2026年1月のトップは前月と同様に「野村インデックスファンド・日経225(愛称:Funds-i 日経225)」だった。同ファンドは2025年10月以来4カ月連続でトップをキープしている。前月に第2位だった「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンド Dコース(毎月決算・予想分配金提示型・為替ヘッジなし)」は第3位に後退し、前月第3位だった「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」が第2位に上がった。第4位には前月第5位だった「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」が上がり、前月は第9位だった「東京海上・宇宙関連株式ファンド(為替ヘッジなし)」が第7位に上昇。トップ10圏外から「ブラックロック・ゴールド・メタル・オープンBコース」が第6位に、「フィデリティ・米国株式ファンドDコース(分配重視型・為替ヘッジなし)」が第9位にランクインした。

※野村證券サイト内「投資信託(ファンド)人気ランキング 売れ筋TOP10」に基づき編集部作成。期間は、2026/1/01~2026/1/27。
https://advance.quote.nomura.co.jp/meigara/nomura2/frankht1.asp

 

投資対象を限定して高いリターンを狙う

1月の売れ筋は、「半導体」や「ゴールド」、「宇宙」など、投資対象を絞り込んだファンドへの人気が高まっている。2025年の1年間で米国を代表する株価指数の「S&P500」は約16.39%値上がりし、2023年から3年連続での2ケタ上昇率を記録した。国内でも「TOPIX(東証株価指数)」が約22.41%、「日経平均株価」が約26.18%の上昇となり、米国同様に3年連続の2ケタ上昇。欧州ではドイツ「DAX」が2025年に約23.01%の上昇で3年連続2ケタ上昇になっている。

2025年を振り返れば、先進国の株式市場に加えて新興国も中国「上海総合指数」が約18.41%上昇し、インド「SENSEX30」も約9.02%上昇するなど世界的に株高が続く動きだった。この株価堅調を引き継いで、2026年1月も世界の市場はおおむね堅調に推移した。月次の騰落率ではインド「SENSEX30」はマイナス4.07%と下落したものの、その他の主な国々では株価は値上がりし、特に、国内「日経平均株価」は約5.93%上昇するなど好調を持続している。

このような強気相場が続いていると、投資家の心理は「より高いリターン」をめざしたくなるものだ。投資対象を絞り込むことによって、その分はリスクも大きくなるもののより大きなリターンが期待できる投資に踏み込みたくなる。全体が値上がりしている市場だからこそ、投資対象が間違ったとしても大きなダメージは受けないだろうと考えられるために踏み出すハードルも下がる。実際に1月の人気ファンドになった野村アセットマネジメントが設定する「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は1月末時点で1カ月間の基準価額が約11.29%上昇した。また、ピクテ・ジャパンが設定する「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」も約21.81%上昇、東京海上アセットマネジメントが設定する「東京海上・宇宙関連株式ファンド(為替ヘッジなし)」は約5.71%上昇している。