そろそろNISAを始めた方がよいのかと悩んでいる人、あるいは既にNISAを始めている人。いずれもNISAがどのように利用されているのか、最新状況を知ることは自身の投資に役立つだろう。「NISA口座の開設・利用状況」に関する最新の調査結果が2026年1月20日、日本証券業協会から発表された。大手証券会社10社を対象としたデータからNISAを利用している個人投資家たちの動きを読み解く。

NISAはブームから定着期へ

大手証券会社10社における2025年のNISA新規口座開設数は215万件だった。新NISAが始まり大きな盛り上がりを見せた2024年(343万件)と比べると128万件減少した。一方で、累計口座数は1806万件となっている。前年末からは195万件の純増となり、着実に利用者が拡大していることが分かる。

NISA口座数の推移(大手証券10社ベース、2025年12月末時点)

NISA口座数の推移(大手証券10社ベース、2025年12月末時点)を表した図表

出所:「NISA口座の開設・利用状況」(証券会社10社・2025年12月末時点)、日本証券業協会よりFinasee編集部作成
 

この数字はあくまで大手証券会社10社のNISA口座数である点に注意が必要だ。なお、国内のNISA取扱全金融機関を対象に調査したNISA口座数は約2700万件となる(2025年6月末時点、金融庁)。比較できる同じ時点(25年6月末)の数字で見ると、全NISA口座のうち約63.5%が大手証券10社で開設されていることになる。

一方で、NISA口座を開設する人が増える時期はあるのだろうか。再び大手証券10社の2025年の累計データに立ち返ると、新年を迎えた1月が37万件と最多だった。その後は10万件台へと落ち着きを見せ、10月、12月に再び21万件に達したことから、年末に向けて駆け込み需要が発生したことが読み取れる。口座開設は年末と年初にかけて多くなることが明確となっている。