47位の開設率は1位のわずか5分の1
続いて21位から47位を見ていこう。
【80代以上】NISA口座開設率ランキング(47都道府県)21位~47位
21位 岐阜県 10.6%
21位 栃木県 10.6%
23位 石川県 10.4%
24位 静岡県 10.3%
25位 新潟県 10.1%
26位 山口県 9.9%
27位 長崎県 9.8%
28位 鳥取県 9.7%
29位 愛媛県 9.4%
30位 群馬県 9.2%
31位 山梨県 8.9%
32位 長野県 8.6%
33位 熊本県 8.1%
34位 佐賀県 7.9%
35位 福島県 7.2%
35位 高知県 7.2%
37位 島根県 7.1%
38位 宮城県 6.8%
38位 大分県 6.8%
40位 宮崎県 6.0%
41位 山形県 5.7%
42位 鹿児島県 5.6%
43位 北海道 5.4%
44位 秋田県 5.2%
45位 岩手県 4.4%
46位 沖縄県 4.2%
47位 青森県 3.6%
※一部の金融機関では基準日時点での都道府県別の口座数を集計できなかった等の要因により、金融庁「NISA口座の利用状況(NISA口座数)」(2025年6月末)と一致しない。
出所:金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査(都道府県別のNISA口座開設状況/2025年6月末時点)」、人口推計(総務省発表、2024年10月時点)よりFinasee編集部作成
口座開設率で見る80代のNISA県民ランキング。続いては21位から47位。今度は順位が低い県を見ていこう。47位は青森県(3.6%)。1位の奈良県が18.1%なので、青森県は約5分の1。同じ80代でも地域によってこれだけの差があるのだ。
なぜ青森県の開設率が低いのだろうか。可能性の1つとして考えられるのが負債の多さ。総務省が公表している2024年の家計調査(貯蓄・負債編、二人以上世帯)で見ると、青森市の平均貯蓄額は999万円、住宅ローンなど住宅・土地のための負債額は平均503万円、住宅・土地以外の負債額は平均73万円。さらに商品やサービスの代金を分割して支払った場合の月賦・年賦は平均24万円。ここから貯蓄に対する負債の割合を計算すると、それぞれ全国で3番目、1番目、2番目の高さだった。負債が多いことで、収入があっても資産運用より借入の返済が優先される可能性もありそうだ。
46位は沖縄県(4.2%)。こちらも先述の家計調査によれば、那覇市の平均貯蓄額が1200万円に対して月賦・年賦は平均45万円。貯蓄額に対する月賦・年賦の割合を計算すると全国1位の高さだった。
45位から上は岩手県(4.4%、45位)、秋田県(5.2%、44位)、北海道(5.4%、43位)、山形県(5.7%、41位)、宮城県(6.8%、38位)など北国が並ぶ。一方で鹿児島県(5.6%、42位)、宮崎県(6.0%、40位)、大分県(6.8%、38位)など、下位グループには九州地方も少なくない。
配当金・分配金で公的年金に次ぐ第二の収入源を確保
80代のNISA県民ランキング。開設率で1位を奈良県が獲得。最下位は青森県だった。80代がNISAを活用するメリットの1つとして、高配当株や高分配の投資信託をNISA口座で購入する方法が考えられる。株式や投資信託には売却益と配当金・分配金という2つの収入がある。しかし売却益は相場次第でいつ確定できるかわからない。また、高齢になると若年層のように「時間をかけて上がり相場を待つ」ということができないため、売却のタイミングはますます難しくなる。
もちろん配当金・分配金も変動するが、基本的には年1回もしくは年数回と、決まったタイミングで収入を得ることが期待できる。NISAを使えば配当金・分配金は非課税となり、より効率的に収入が得られるというわけだ。定期的な収入という特性を生かして、公的年金に次ぐ第二の収入源を確保することも検討に値するかもしれない。
●80代と同じく年金生活者が多いと思われる70代のNISA開設率はどうなのだろうか? 後編「年金生活でも資産運用は引退しない? 47都道府県で比較【70代】NISA開設率ランキング」で詳しく解説する。
調査概要 調査名:「NISA口座の利用状況に関する調査(都道府県別のNISA口座開設状況/2025年6月末時点)」 調査主体:金融庁 公表:2025年11月
