80代以上でも意外とNISAをやっている?

公的な医療保険制度では後期高齢者に区分される80代。一般的にあまり資産運用というイメージはないが、NISAが盛んな地域もあるのだろうか。手がかりとなるのは金融庁が2025年11月に公表した「NISA口座の利用状況調査」にある都道府県別・年齢別の口座開設状況。しかし口座数だけを見れば、人口が多い東京都や大阪府などが多くなりがちだ。そこで総務省が公表している都道府県別・年齢別の総人口(2024年10月時点)も併せて使用。人口当たりの開設率を算出することで、より県民性が見えやすい形にした。

【80代以上】NISA口座開設率ランキング(47都道府県)1位~20位
1位   奈良県 18.1%
2位   東京都 16.8%
3位   神奈川県 16.7%
4位   兵庫県 15.3%
5位   千葉県 15.1%
6位   大阪府 14.9%
7位   三重県 14.8%
8位   愛知県 14.2%
9位   滋賀県 13.7%
10位 香川県 13.2%
11位 埼玉県 13.0%
12位 富山県 12.9%
13位 岡山県 12.7%
14位 京都府 12.5%
15位 広島県 12.0% 
16位 和歌山県 11.7%
17位 徳島県 11.4%
17位 福岡県 11.4%
19位 福井県 11.3%
20位 茨城県 10.7%

※一部の金融機関では基準日時点での都道府県別の口座数を集計できなかった等の要因により、金融庁「NISA口座の利用状況(NISA口座数)」(2025年6月末)と一致しない。
出所:金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査(都道府県別のNISA口座開設状況/2025年6月末時点)」、人口推計(総務省発表、2024年10月時点)よりFinasee編集部作成

80代以上のNISA口座開設率ランキング。1位に輝いたのは奈良県(18.1%)だ。経済規模が大きい東京都や大阪府といった大都市ではなく奈良県という結果を意外に思う人もいるのでは? 

実は総務省が公表している2024年の家計調査(貯蓄・負債編、二人以上世帯)によれば、奈良市の平均貯蓄額は2923万円。全国の県庁所在地および政令指定都市のなかでは東京都区部(3019万円)に次いで全国2番目の高さと、もともと貯蓄が盛んな土地柄なのだ。こうした県民性は80代以上でも色濃く表れているのかもしれない。そして資産の運用手段の1つとしてNISAも選ばれている可能性がありそうだ。

2位は東京都(16.8%)、3位は神奈川県(16.7%)、5位は千葉県(15.1%)と上位には首都圏が多く並ぶ。また関西圏からも4位に兵庫県(15.3%)、6位に大阪府(14.9%)、7位に三重県(14.8%)がランクイン。首都圏・関西圏以外では8位の愛知県(14.2%)が最高順位だった。首都圏は都心である東京都をトップに、周辺の神奈川県や千葉県が続く形だが、関西圏は都心の大阪府よりも周辺の奈良県や兵庫県の開設率が高いなど、2つの都市圏の性格の違いが表れているようだ。