1億円貯めて早期リタイアするFIREムーブメント

若い世代のマネープランでは、「億」という夢を持つ人がいます。米国株に集中投資、不動産投資、暗号資産でのレバレッジ投資など、手法はいろいろありますが、短期的に「億」のケタに達する資産形成を目指すようなケースです。1億円貯めた人のことを「億り人」と言ったりもします。

経済的な独立を実現し、早期リタイアを目指すアプローチをFIRE(Financial Independence, Retire Earlyの略)といいます。アメリカで流行したムーブメントですが、日本でも若い世代を中心にチャレンジしている人がいるようです。

オーソドックスなFIRE計画においては、リタイア後の生活費の25年分相当を資産として確保、その運用収益を年4%稼ぐことができれば「生活コスト=運用収益」となり資産をほとんど減らさずずっとリタイア生活ができると説明されます。

日本ではこれを「年400万円の生活×25年」として「1億円資産形成してFIRE」と説明されます。

確かに1億円も貯めることができれば、仕事をしなくても一生お金に困らない、という雰囲気はあります。しかし、FIREを目指す人、FIREを実現した人は幸せでしょうか?