主要マーケットの見通し:株式市場
今後は「将来利益の見込み違い」「過剰債務の破綻」への注意が必要に
IMF(国際通貨基金)は10月発表の世界経済見通しでAI(人工知能)投資の急増が2000年前後のITバブルと類似していると指摘した上で、世界経済の下振れリスクの一つになると警鐘を鳴らします。クラウドサービスを大規模に展開する代表的ハイパースケーラー4社※の資本的支出(CAPEX)はここ数年で急加速、投資回収を不安視する見方も出ています。
ただ、米GDPに占める情報化投資の割合は、96年~2000年の5年間は平均6.2%のペースで増加したのに対し、2021~2025年央までの5年間は平均1.7%の増加に留まっており、その過熱ぶりは異なります(下図上段)。また、情報技術セクターの株価収益率(=PER)は30倍台半ばと過去5年のレンジ上限にあるものの、60倍超まで上昇したITバブル期とは異なり、利益成長を伴った株価上昇と言えます(下図下段) 。
“バブルは弾けてみないとわからない(グリーンスパンFRB議長、2002年8月のジャクソンホール講演)”と言われます。他方、“相場は同じようには繰り返さないが韻を踏む“とも指摘されます。歴史上何度も発生したバブル相場が破裂する際の共通項は、「将来利益の見込み違い」と「過剰債務の破綻」です。それを踏まえると、この先、1)中国企業が低コスト・高機能AIを開発し、エヌビディアが1日で17%下落したような「ディープシークショック」が再来し「巨額投資必須」の常識が覆されるケース、2)AI中核企業の一角が投資回収できないまま資金繰りで行き詰まるケース、に特に注意が必要と考えます。
※マイクロソフト、アマゾン、メタ・プラットフォームズ、アルファベット

関連リンク:https://www.resona-am.co.jp/market/report_s/2025/251120_m.pdf
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