みんな何に悩んでいる? 悩みや不安ランキング
調査では悩みや不安の具体的な内容を聞いている。
悩みや不安の内容
出所:「国民生活に関する世論調査(速報)」(内閣府)
悩みや不安ランキング
1位 老後の生活設計について 64.1%
2位 自分の健康について 63.0%
3位 今後の収入や資産の見通しについて 60.4%
4位 家族の健康について 51.3%
5位 現在の収入や資産について 47.9%
6位 進学、就職など、家族の生活上の問題について 23.7%
7位 進学、就職など、自分の生活上の問題について 21.1%
8位 勤務先での仕事や人間関係について 16.3%
9位 家族・親族間の人間関係について 16.1%
10位 近隣・地域との関係について 6.2%
11位 事業や家業の経営上の問題について 5.6%
出所:「国民生活に関する世論調査(速報)」(内閣府)よりFinasee編集部作成(その他、無回答除く)
調査結果によれば、悩みや不安ランキングの1位は「老後の生活設計について」で回答率は64.1%だった。多くの人が年金給付に頼る65歳以降 は現役時代に比べて一般的に収入が大きく減少する。
支出もある程度は減るだろうが、2019年の金融庁(金融審議会)の報告書によれば、夫65歳以上・妻60歳以上の無職世帯の場合、毎月約5.5万円の赤字が出ると試算。老後も20~30年の人生があるとすれば、単純計算で1300~2000万円の不足額が出るとしている。 これをきっかけに老後2000万円問題として議論が巻き起こった。
僅差で2位は「自分の健康について」で63.0%。「家族の健康について」(51.3%)も4位に入っており、高齢化の進展や介護への不安もあいまって自分や家族の健康を気にする人の割合は今後も高い水準が予想される。
3位は「今後の収入や資産の見通しについて」で60.4%。こちらも「現在の収入や資産について」(47.9%)が5位に入るなど、健康と並んでお金に関する悩みや不安を抱える人も少なくない。2022年頃から物価上昇が目立つようになり、個人の節約志向が進んだという声もある。一方で賃上げ率も2023年には29年ぶりに3%を超えた 。賃金と物価の好循環が進めば、お金の悩みや不安も少しずつ解消されていくのではないだろうか。

