この傾向は継続しているのだろうか。過去5年間の推移を振り返ってみよう。
日常生活での悩みや不安(参考表)
出所:「国民生活に関する世論調査(速報)」(内閣府)
日常生活での悩みや不安について、2021年から2025年までの5年間でなにか変化はあったのだろうか。調査結果によれば、悩みや不安を「感じている」と回答した人の割合はおおむね77~78%台を推移している。
しかし例外は2023年で75.9%に減少している。2023年といえば、新型コロナウイルス感染症が5類に移行し各種制限が緩和され 、本格的に経済活動が再開した年だ。直接の因果関係はわからないが、人流が回復し、人とのふれあいの中で心が救われた人も少なくないのではないか。
悩みや不安を抱えている人は誰か相談にのってくれる人を作ることで少しでも気持ちが軽くなるかもしれない。しかし一難去ってまた一難。せっかくコロナ禍を乗り越えたと思ったら今度は物価上昇である。

