20代は二人以上世帯の方が資産形成に積極的?
20代単身世帯では、リスク性商品を積極的に保有したい人が2割強いる一方、消極派も4割を超えていた。同じ20代でも二人以上世帯は異なる傾向が見られるのか。調査結果を見てみよう。
■元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有(20代二人以上世帯)
20代二人以上世帯では、「元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品」について、「そうした商品についても積極的に保有しようと思っている」と回答した"積極派"は33.3%。単身世帯(22.3%)に比べて11.0ポイントも高い水準だった。
一方で「そうした商品を保有しようとは全く思わない」と回答した"消極派"は35.7%。こちらは単身世帯(42.2%)より6.5ポイント低い水準となった。全体として、二人以上世帯のほうがリスク性資産の保有に前向きな傾向が強いことが分かる。
さらに全年代の二人以上世帯の平均値(積極派17.1%、消極派47.6%)と比較しても、20代二人以上世帯はリスク性商品への積極姿勢が顕著だ。20代は資産運用においてまだ先が長い。元本割れという一時的な損失を経験することがあっても、この先で取り戻すことができる可能性を託して運用を継続しているのかもしれない。

