20代の資産運用は積極的?それとも消極的?

全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(金融経済教育推進機構)から「リスク性商品の保有意向」について20代の回答を見ていこう。

■元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有(20代単身世帯)

元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有(20代単身世帯)
 
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※実数547)よりFinasee編集部作成
 

20代は積極的に資産を増やしたいと考えているのか。単身世帯の調査結果から見ていくと、元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品について、「そうした商品についても、積極的に保有しようと思っている」と回答した“積極派”は22.3%。

全年代の平均(14.2%)と比較すると8.1ポイントも高く、若い世代ほどリスク性商品への積極姿勢が顕著であることが分かる。

一方、「そうした商品を保有しようとは全く思わない」と回答した“消極派”は42.2%だった。全年代の平均(53.4%)よりも11.2ポイント低く、かつ全年代で最も低い。また、30代単身世帯(44.3%)とも同水準だった。積極派と中間派(リスク性商品を一部保有しようと思う層)を合わせると、若年層である20代単身世帯は全年代で最も積極的な姿勢を示している。

●前編「【20代】資産運用で気になる“元本割れ”、「経験あり・なし」はどちらが多い?」