30代単身世帯の資産運用は積極的?

全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(金融経済教育推進機構)から「リスク性商品の保有意向」について30代の回答を見ていこう。

■元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有(30代単身世帯)

元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有(30代単身世帯)
 
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※実数326)よりFinasee編集部作成
 

調査では、元本割れの可能性がある一方で収益性が高いと見込まれる金融商品について、持ちたいかどうかを聞いている。30代単身世帯の結果は「そうした商品についても、積極的に保有しようと思っている」と回答した“積極派”が17.5%。逆に「そうした商品を保有しようとは全く思わない」と回答した“消極派”は42.3%となった。

30代は一般的にこれまでよりも収入が増え、様々な将来のライフイベントに向けて資産形成を始めようという機運が高まるの時期でもあるだろう。そのため「増やす」という視点からリスク性商品にも一定の関心を持つ層が多いようだ。

また「そうした商品についても、一部は保有しようと思っている」という中間的な立場の人も40.2%。これは全年代のうちで最も多い割合だ。積極派と合わせると57.7%と20代に次いで多いため、30代は比較的リスク性資産への関心が高い年代であるといえそうだ。

●前編「【30代】「投資が不安」な人が気になる“元本割れ”の実態に迫る1000人調査」